About Moissanite

モアサナイトとは

隕石と共に宇宙から地球に運ばれてきた
ロマンティックな宝石、モアサナイト。
天然のモアサナイトは、ごく稀に非常に小さな結晶で発見されますが、
大変希少である為
一般的に流通しているのは合成モアサナイトになります。

合成モアサナイトは結晶性炭化ケイ素の一種で、
ダイヤモンドの代替品として海外では広く認知され、
ファッションジュエリーを筆頭に
ブライダル向けのマリッジリングなどにも良く使われています。

日本ではまだ認知度が
それほど高くは有りませんが、
ダイヤモンドに似た光沢のある輝きや、
扱いやすさ、またはコストパフォーマンスの良さから
近年人気が出ている合成宝石の一つです。

The Characteristics of Moissanite

モアサナイトの特性

 優れた耐久性

一般的に鉱物は、モース硬度という硬さの尺度により1から10までの整数値で表されます。モアサナイトは9.25を記録しており、ダイヤモンドほど高くはないものの傷や摩耗に強く、耐久性にとても優れています。

続きを読む»

  • 靭性(じんせい)と劈開(へきかい)性
    鉱物の耐久性を判断するもう一つの基準として、靭性と劈開性という性質があります。
    靭性とは衝撃などに対する欠けや割れの抵抗力のことで、劈開性とは結晶の特定の方向に沿って力を加えると層状に剥離するように簡単に割れてしまう性質のことを言います。ダイヤモンドには劈開性がありますが、モアサナイトは炭素とケイ素が交互に配列されており、結晶に劈開性が認められないため、ダイヤモンドよりも靭性が高く割れにくい、と評価されています。

  • 耐熱性
    ジュエリーを製作したりリペアをする時、職人は火、熱、また様々な薬品や溶液を使います。宝石によっては熱を与えると色が変わったり、薬品などで損壊してしまうものなどがありますので、製作や修理等する時には注意が必要なものもございますが、モアサナイトは熱や薬品にも耐久性がありますので、製作や修理にはもちろん、日常生活でも安心してお使いいただける宝石です。

 輝きの美しさ

モアサナイトの輝きは、金剛光沢と呼ばれダイヤモンドに大変よく似た輝き方をする性質のもので、大変美しく輝きます。キラキラとした虹色のファイアや、ダイヤモンドのような白い輝きは人々を魅了し続けています。モアサナイトの輝きはダイヤモンドよりやや強いとされていますが、それは光の屈折率と分散度に関係します。

続きを読む»

  • 光の屈折率
    光が水面に当たると、光の進行方向が曲がる「屈折」と呼ばれる現象が発生します。「屈折率」は、光が物質を通過するときの屈折の強さを示す値のことで、屈折率の値が高くなると入射した光が物質内部で反射が起きやすくなるため、輝きが強く見えます。ダイヤモンドは天然の物質の中でも最も大きい屈折率を持ち、その値はおよそ2.4です。モアサナイトはダイヤモンドよりも屈折率が高く、約2.6となります。その為、モアサナイトは、ファイアと呼ばれる虹色のキラキラした輝きや、ブリリアンスという白光線の輝きがダイヤモンドより強く見られます。


  • 光の分散度
    光は電磁波の一種であり、そのうち人が色として知覚し、見ることのできる波長を可視光線と言い、可視光線は基本の7色に分類されます。物体に光が当たると、特定の波長が反射されることにより私たち人間は色を識別しています。ダイヤモンドがキラキラと輝いて見えるのも、ダイヤモンドに入射して屈折した光が、反射するときに波長ごとに分離し色として認識しているからですが、この光が波長ごとに分離する現象を「分散」と言い、分散させる度合いの大きさを表す値を「分散度」と言います。
    分散度の高い物質は輝きが強く色鮮やかに見ることができます。モアサナイトがダイヤモンドよりも輝くと言われるのは、ダイヤモンドの分散度が0.044に対し、モアサナイトは0.104と約2.3倍も高く、ダイヤモンドの輝きを上回るからです。


 手頃な価格

モアサナイトジュエリーはダイヤモンドジュエリーに比べて求めやすい価格帯のものが多いです。同じ大きさのダイヤモンドと比べると、約10分の1程と大変お求めやすく美しいジュエリーを手にすることが可能となっています。

続きを読む»

  • 例えば、シンプルな1キャラットのダイヤモンドジュエリーは、天然ダイヤモンドを使用した物で、ダイヤモンドの品質が上級のものであれば100〜150万円はいたします。
    天然ダイヤモンドと化学組成や光学的に同じものである研究室で作られたラボグロウンダイヤモンドの場合でも、30万〜40万ほどとなりますが、モアサナイトの場合10〜15万円程、デザインによっては10万円以下で購入できる場合が多く、特に最近は少し品質を落とした安価なものもたくさん流通し始めています。
    金やプラチナなどを使用した貴金属を使用した新品のモアサナイトジュエリーが7〜8万で売られている事も珍しくありません。プロポーズ用のリングはモアサナイトで予算に合わせながらも豪華な仕上がりにしたい等、ブライダル用のジュエリーとしても人気が出ています。


 倫理的でサスティナブル

天然に産出されるダイアモンドは、高価な宝石であり富の象徴─。
しかし舞台裏では、ダイヤモンド採掘に携わる人々の多くが、低賃金労働による貧困と人権侵害に苦しんでいます。

続きを読む»

  • ダイヤモンド採掘における人権侵害には、児童労働、債務返済、強制労働、鉱山虐待、暴力、性的暴力が含まれますが、被害を受けている数は主にアフリカを中心に世界中で推定1,300万人程とされており、その家族や関係者を含めると問題に直面している人々は5,000万人以上にもなると言われています。

    アフリカ各地で内戦が勃発していた1980〜1990年代。アフリカ各地の当時の反政府軍が、ダイヤモンドを武器購入の主な資金源としていたことにより、人権侵害行為は惨状を極めました。2002年に国連がこの問題に向き合い、『キンバリー・プロセス』というダイヤモンド売買における法の整備や紛争の資金源となるダイヤモンド原石の輸出を規制する取り組みを始めた為、状況は改善されている様ですが、2009年にNGO団体のヒューマン・ライツ・ウォッチが発表した調査報告書では、違法採掘と密輸を取り締まるはずだったジンバブエ国軍そのものが住民を虐待しながら支配下におき、無報酬での労働搾取と密輸を強制し、利益を得ていたという出来事はまだ記憶に新しいものと言えます。

    これらの出来事は、不安定な政権下にある国や、輸出に関する明確な法整備が整っていない国、政治が腐敗した国ではよく見られる現象ですが、キンバリープロセスはこれらの問題を体系的に規制することはできない上、ダイヤモンド鉱山の所有、採掘から流通において多国籍企業が関わっている事も多く、遠く離れた私たちにとっても他人事ではありません。また、ダイヤモンドの採掘は森の木を切り倒し、地面に深い穴を掘り進めて行われます。目先の利益のみを追求した採掘現場では、環境に配慮しない無理な採掘がおこなわれたり、採掘が終わった後も土地の有効利用ができないまま放置されたり等、環境破壊や自然災害などの問題などにも繋がっています。

Moissanite vs Diamond

ダイヤモンドとの比較

モアッサナイト ダイヤモンド
化学式 SiC C
モース硬度 9.25 – 9.5 10
結晶系 六方晶系 等軸晶系
劈開性 なし 4方向に完全
比重 3.218 – 3.22 3.52 (± .01)
屈折率 2.69 2.42
光沢指標 20.4% 17.2%
分散度 0.104 0.044
親油性 低い 有る
融点 2730° 3548°

Moissanite Shapes & Cutting

モアサナイトの形とカッティング

モアサナイトジュエリーの主石として
良く見られる形は、
基本形のラウンド、オーバル、
ペアシェイプ、マーキス、ハート、
クッション、オクタゴン(エメラルド)、
プリンセス、アッシャー。
他にも多種多様なカットの開発も
進められています。

それぞれのカットと形について»

For Special Needs

その他特殊なカットについて



radianne では、デザインやお客様のご要望にも
柔軟にお応えできる様、
なかなか流通することのない
特殊な形状やカッティングのモアサナイトや、
radianne 独自のオリジナルカッティングの開発もすすめております。

柔らかな輝きのアンティークカット。

アンティークやヴィンテージのジュエリーのメイン石に使われている、柔らかな輝きを放つ石。

現在一般的に見られるカットは主にブリリアントカットになります。ブリリアントカットはアンティークカットを経て技術の進歩を背景に、よりダイアモンドが輝きを放つように開発されていますが、依然としてアンティークスタイルの柔らかな輝きを放つカッティングスタイルも大変人気があります。

そのアンティークカットを、輝きと透明感の高い高品質なモアサナイトで再現致しました。

貴族も恋に落ちた、ローズカット。

ローズカットという、薔薇の蕾を模したとてもロマンティックで美しいカッティングがあります。

ローズカットはブリリアントカットよりも長い歴史を持っているカッティングの一つで、そのうるうるな輝きをひと目みると、ローズカットだけが持つ魅力を感じずにはいられません。

ブリリアントカットやアンティークカットでは味わえない美しさを、モアサナイトで再現致しました。